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2011.2.23摩耶山(1019.7m)

際立った山容から憧れる人の多い摩耶山である。
振り返ってみたら越沢からこの山に登ったのはもう8年も前の7月のことだった。
倉沢コースからなら達成感も違ったに違いないが、登りやすい日本海側からのコースを
真夏に選んでのこととて、山頂では暑くて大変だった以外特別感を味わうことはなかった。

今回冬の摩耶山を歩いてみて、この山はやっぱり特別の別天地、とランクがぐ~んと
上がった最高の山歩きになった。

火曜日朝なにげなく東北の山MLを覗いたら翌日佐藤@鶴岡さんが摩耶山に登る予定という。
佐藤さんは毎年冬の摩耶山登山を恒例にして今年で9年目だそうである。
ラッセルがたいへんな時には5時間を掛けて山頂に到達していたのを読んでいたので
憧れはあってもなかなか参加させてとは言えないでいた。
今回は晴天の予報に後押しされて是非歩いてみたい思いが強くなった。
ひそかに追いかけて行けるところまで、と思っていたが、入山口やらなんやら
聞いてみたいこともありメールを入れ教えてもらった。
当日朝は佐藤さんの予定に間に合うように着けるか自信がなく先に行ってってもらおう
と思ったが、櫛引PAでメールを入れたらなんと入山口で待っていてくれた!
その間たぶん私の車も停めやすいように駐車スペースの雪をどけたりしていてくれたに違いない。
おんぶにだっこの、足ひっぱりまくりで本当にごめんなさい。

雪が締まっているので壺足で大丈夫だろうとアイゼンを着けて7時半前にスタート。
2mを越す道路脇の壁は佐藤さんが土曜日に下見に来た時に作ってくれていたステップで
登る。9回歩くうちに最短距離を見つけたのだそうだ。
雪がない時でも車は通れないという作業道のような所を進む。
土曜日の佐藤さんのわかんの跡がはっきり残っていた。
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林道を歩くより距離を半分以下の1.3キロに縮めて夏道登山口に30分で着いた。
広いスペースがあり、奥に小さく摩耶山が見えていた。
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606.5mのピークからよい雰囲気になってきた。
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急斜面を下って登り返すと開放的な緩やかな尾根道となる。
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越沢への分岐がある小屋はすっぽり雪に埋まっていた。
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摩耶山がぐっと近づいてきた。
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振り返れば日本海は粟島が見えていた。
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鳥海山がちょこっと頭を出し。
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こちらは以東岳もどうだ!の雪化粧をしている。
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いよいよ最後の急登懺悔坂が始まる。
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爽快な登りで
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間もなく山頂。
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月山が見えてきた。山頂へはこの雪庇を越えて行くんだって。

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高所恐怖症には怖い。佐藤さんにカメラを託した。
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山頂は鳥海山をバックに。
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佐藤さんが戻ってきてから大展望を御馳走にのんびり。スープやコーヒーも御馳走になる。
手前鑓ガ峰と鉾ガ峰の真奥に以東岳が見え、少し離れた左側、かっこいい三角峰は障子ヶ岳だそうだ。
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人懐っこいホシガラスがやってきてガーガーと挨拶している。
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1時間以上のんびりしてなお立ち去りがたい思いの摩耶山だった。
佐藤さんは今回初めて誰かのトレースを辿ったという。
楽して登山、がモットーの私は助かったが、いままで足跡の付かない山頂を独占してきた
佐藤さんは複雑な心境だったようだ。

懺悔坂を下り終えたあとは見えている稜線伝いに下る。
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606.5mのピークへ登り返すところは雪が緩んでずぼっと腰まで潜り脱出に一苦労。
スタミナダウン。荒い息でピークで待っていてくれた佐藤さんに追いつく。
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606・5mピークからの下りはカラマツ林から日本海との間にある山並みに向かって下る。
この下で、今度は足が埋まって抜けなくなりしばらくもがくことになってしまった。
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楽しい急斜面の下り。下に見えている作業小屋の所からは右手の植林地に入る。
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1時10分道路が見えてきた。
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往復9.5キロ。
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近くの商店で鍵を開けてもらって入るという湯田川温泉の正面湯は一度入ってみたいと
思っていた温泉だ。でもわからないと入りにくい。佐藤さんに案内してもらい入ること
が出来た。温泉には入らないで帰るという佐藤さんとはここでお別れ。
本当になにからなにまでありがとうございました。
ほどよい湯加減の温泉で筋肉をもみほぐし帰路に付いた。
by miyagi1305 | 2011-02-25 11:35 | 山形県
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