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2011.1.21やっとこさっとこ、雪のししなご山

前日標高500mのところでは新たに10センチの積雪があった。
今年になってからは雪が次から次と降るので、ある程度の標高の山はすごいことになっているに
違いない、と出かけるのをためらいスノーシューの本格出番がまだであった。
冬型が緩んだ21日、標高553.9mのししなご山あたりならちょうどよい新雪が踏めるの
ではないかと出かけてみることにした。
登山口のある川崎町の野上までは20キロに満たない距離だが、標高は250mあり
奥羽山脈にもぐっと近づくので雪の量は全然違う。
除雪してないところの車走行は不安の積雪量だった。
高速ガードをくぐる手前に車を停めて歩きだすことにした。
高速ガードをくぐると見えてきた台形のししなご山は気のせいかずいぶん遠くに思える。
今期初一人ラッセル。たいへんだけど、自分で雪に足跡を付けて進むのは気分がいいことでもある。
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ししなご山入口を通り越して更に林道を奥に進んでみる。
本当は立石山までは行けるかな、720mピークの的場山まで行けたら最高なんだけどな
なんて思っていたんだけど、このラッセルではたぶん途中でくじけるだろう。
そう思いながらも、まだあきらめられずに進んでみたのだ。
歩きだしてから2.5キロほど進んだ。
行く先に樹木のない崖斜面が見えてきた。
雪崩の危険があると思ったし、ラッセルに疲れて嫌になってきた、というのもあって
引き返すことにした。
振り返ればししなご山が手招きをしている。
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ししなご山の上のほうはどこをとっても結構な急斜面だ。
穴ぼこをあちこちに開けて悪戦苦闘しながら山上台地に登るといつも通りに立石山(中央)
と的場山(右手)が見えていた。
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樹林の越しに青麻山を眺めた後、更に進むと一部伐採された所からは釜房湖と釜房山や北山が
見える。
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雪面のうねりに悩まされながら登ってきたが、山頂標識手前では傾斜が緩いので樹木が
うねりに残す影の模様を楽しむ余裕があった。
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自分のラッセルを眺めて「ふ、ふ、ふ」と一人悦に入る。
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山形道と国道286号をまたいで泣虫山まで、なんて妄想を抱いたところで、下ることにしよう。
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林道に出て少し下った所で単独者が登ってきた。
前週も来たけれど、簡易プラスティックわかんが外れ外れで進めなくて途中で引き返したので
この日再挑戦に来たとのこと。
お互い誰かに会うとは思いませんでしたね、なんて言葉を交わしてスライドした。
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植物はその工夫を知る都度感心させられっぱなしだが、今回見たウバユリとフジも面白いことが
わかった。
ウバユリの種子はパイ菓子のような薄膜状になっているが、弱い風ではびくともしないんだそう。
横から吹き付ける木枯らしが吹くと子房の隔壁にぶつかって種子を舞いあがらせるのだそうだ。
(文一総合出版konoha[旅するタネの図鑑])
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フジは乾燥すると左右の鞘が逆方向によじれて開裂することで反発力を利用して遠くに飛ばす
工夫がされている。考えてるね。
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by miyagi1305 | 2011-01-24 12:25 | 宮城県南
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