与蔵峠(与蔵沼)2010.9.30

与蔵峠は最上地方と庄内地方を分ける弁慶山地の中央南寄りにある峠で
かつてはこの2つの地方を行き来する間道として利用されてきた。
以前訪れた時の記憶があやふやになり歩いていたおばさんに道を尋ねたの
だが、与蔵峠は知らないという。
そっちは庄内に抜ける庄内山だと言われた。
与蔵沼の言われもさまざまだ。ネットで調べたものには母子が登場するが
羽根沢温泉の看板には、炭焼きの与蔵さんが友達の分のイワナも食べてしまったら
のどが渇いて仕方なくて水を飲み続けた挙句沼のヘビに変身してしまったと書いて
あった。

ともあれなんとか記憶を辿りながら進んで、大芦沢の分岐で軽トラの奥さんに
また確認すると、一人で行くの?熊が出ますよ。と勇気をたたえ
られたが、怯まず先に進み、4キロ(うち未舗装路2.4キロ。一か所分岐は
まぼろしの滝に従って左手に緩やかに下る)先の登山口に着いた。
誰かいないかと思ったがだれもいない。
熊なんてどこにでもいるんだから怖がってちゃどこも歩けないけど、はっきり
言われるとやっぱり気になってしまう。
大きく響く笛を吹きながら進むことにした。
入口の看板は羽根沢温泉側のものと微妙に違う。
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大芦沢川に沿って1キロほど進む。
大芦沢川は曲川となりこの村の名前ともなっている鮭川となって最上川にそそぐ。
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キバナアキギリ。なぜ桐がつくのかわからない。
花の先っちょにフュンと延びたノギみたいのが面白い。
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これなんだ?
アップでみるとそこらじゅうに咲いている花も違って見える。
ミゾソバ。花みたいに見えるのは実はガクなんだそうだ。
葉っぱの形から別名ウシノヒタイ。
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ダイモンジソウは清流が似合う。
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トリカブトの見分け結構難しいけど、オクトリカブトかな。
東北や北海道に多い。
トリカブトの種類では世界で二番目位の猛毒を持つ、なんてあるHPには書いてあった。
別のHPには日本で最強くらいの猛毒と書いてある。とにかく猛毒には違いないということだ。
トリカブトも花みたいに見えるのは実は花ではなくて、この覆いの中に本当の花があるんだそうだ。
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湯沢の滝は遊歩道沿いに眺めるが樹木に邪魔されてよくは見えない。白猿の滝と夫婦滝は
別の道へ少し入るが、歩き難い所があって近くまで行かずに戻った。
最後の大滝は滝の中間位に滝見台があって上は豪快に水が落ち、下はなめらかに水を
流してきれいな滝だったけど、写真にはうまくおさまらなかった。
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ここを過ぎると尾根に入り、急な階段やじぐざぐに付けられた道でぐいぐい登る
と整然としたひょろ長く延びた細いブナたちが現れる。
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地形が平たんになってくるとモリアオガエルの沼があり、ブナ林はもっと原生林
らしくなってくる。
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のぼりつめた分岐を右に200mほどで与蔵沼。
標識には登山口から3.5キロとあったがもうちょっとあったようだ。
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ここから庄内に続くと思われる踏み跡が2本。
うち1本には庄内側から登ってきた時にみる古い看板が残っていて少し期待したが
すぐに藪が濃くなってしまった。
一人で藪こぎはしたくないので分岐まで戻って羽根沢口へ進んでみることにした。
沼から900mのみはらし台。大芦沢川をまたいだ山並みが見えた。
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さらに500mほどでつつじヶ丘。
鉄塔を利用した展望台でこちらは庄内側が見える。
たぶん日本海も見えているんだよね。
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南側はこんな感じでこちらも山また山だ。
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沼から2キロ進んだ。
702.3mの三角点峰まで行ったと思っていたのにずいぶん手前で引き返していたようだ。
あまり標高差のないところをずっとブナを見ながら進む道だった。
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沢沿いの道が暗くならないうちに、と急ぎめで歩き3時前になんとか登山口に戻る
ことができた。
見えている建物は作業小屋となっており鍵が掛っていた。
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4時間半。このくらいだと疲れが翌日にあまり残らなくて済む。
ブナにどっぷり浸った一日になった。
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by miyagi1305 | 2010-10-03 12:42 | 山形県
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