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2010・12・30今年のしめは谷山で

大晦日前日の朝、蔵王は完璧な雪化粧でほれぼれするような美しさだった。
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2週間山らしい山歩きをしていない。
山を歩かないと寝付きが悪くなるが、ここのところそんな感じになってきている。
この好天だ。ぱっとした山歩きをしたいとも思ったが、アクセスに時間を掛けるよりも
近くの山を好きなように歩くことを選んだ。
自宅から谷山遊歩道の東口までは6キロもない。
毎日散歩に出かけられる距離だが、1年以上御無沙汰してしまった。
谷山は何度かこのブログに取りあげたが、なにを書いたかは書いた本人がすっかり忘れて
しまったので、以前の記事は時効にしてまた書いてみようと思う。

民家の前から遊歩道はスタートするが、そこの空き地は駐車に堂々と使ってよいのか
私有地を使わせてもらっているのか、ちょっと迷うところなので、いつもは先の村田ダム
に車を停めていた。
この日はなんの根拠もないが、スタート地点に停めても良いような気がしたのでそうした。
遊歩道から外れて少し沢筋を歩いてみた。小さな滝があってすぐに行き止まり。
沢沿いの斜面はどこも急で、こんな感じはやっぱり谷山かと思う。
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荒川を何度か浅瀬で渡り返して孝行息子だった「孝子長吉の碑」
親を大事にしているかと自分に問えばいつも心が少し痛む場所だ。
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荒川から尾根の登りは岩が掘られ階段状になっている。
松尾観音堂への参道として作られたものだろうか。
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「タカノツメ」が樹木名を付けたまま倒れていた。
冬芽が鷹の爪に似ているからの名前だという。
「イモノキ」の別名もある。いも虫みたいな枝先の模様からしてなるほどだ、と思ったら
そこは関係なくて、枝が弱いから付いた名前らしい。
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松尾観音堂は相変わらず屋根にブルーシートだが、そのブルーシートもほつれてきた。
正月飾りを掛けにくる人はいるのだろうか。

義母はこの松尾地区に生まれ育った。
義母が若いころの話だから終戦前後のことだと思うが、松尾観音堂は馬の神様を祀ってあるので
6月の例大祭は遠くは岩沼あたりから、馬をひいたり、自転車で馬の絵を描いた木札(絵馬で良い?)を持って大勢参拝にきたそうだ。
地域の人たちは参道入口に臨時の自転車置き場を作って小遣いを稼いだり、
馬の好物のクズの葉を束って売ったりしたという。
観音堂には出店が出、暑いころのこととてかき氷が飛ぶように売れたそうだ。
おしゃべり好きな義母はお参りにくる人たちとのやり取りがことのほか楽しかったようだ。
義母は今もなにかお願い事は松尾の観音様にするといい、少なくとも義母の心には
残り続ける観音堂である。
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一人勝手におセンチになっていてもしょうがないので先に進もう。
一本ブナもなんだか元気がなくなってきている気がする。
ブナはだいたい標高500m位から上にある。
この辺で見られるのは結構珍しいので貴重なブナなのだ。
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野外活動センターへの分岐からは南雁戸と北雁戸が白く輝いて見えた。
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「蔵王町」への看板に従って巡視路を進み、展望を期待して179番鉄塔に寄り道した。
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巡視路上にある180蕃鉄塔は展望がよい。去年うららかな春の日ここで4人で
のんびり休んだことを思い出しながら、一人で青麻山を眺めながらお昼にする。

眺めのよい向こうの鉄塔まで今日は行ってみることにしよう。
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下って車道に出、鎌倉温泉側に200mほど下ると巡視路は反対側の山に続く。
滑りそうで怖い丸太橋の雪にはカモシカの足跡が残っている。
去年秋にT瀬さんと四方峠まで歩いた時岩の上でじっとこちらを見ていたカモシカがいた。
今日も会えるとうれしいんだけど、と思ったけど、そう思い通りにはいかない。
そのあとも巡視路を進む足跡を追いかけたけど、姿は現わしてくれなかった。

目的地から蔵王を眺める。だいぶ霞んできた。
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ふりかえれば村田や川崎町の支倉が見え、奥には坪沼の愛宕山と太白山が見える。
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太白山と愛宕山をアップにしてみよう。
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冬は冬芽の観察が結構面白い。
面白いけどやっぱりこれも識別は難しい。
オオバクロモジだよね。枝を折ってさわやかな香りをかいでみればよかったな
なんて今頃思っている。
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トゲが互生のイヌザンショウ。青い実がかわいい。
ちなみに「イヌ」というのは「否(イナ)」から来ているのだそうだ。
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黄色い実はヘクソカズラ。花も実もかわいいのにね。葉っぱがねえ。
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1時半ころから雪が降り出し急ぎ足で戻る。
今回のコースで11キロほど。
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みなさんよいお年をお迎えください。
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by miyagi1305 | 2010-12-31 15:00 | 宮城県南

伊豆沼

マガンのねぐら入りすごいよって前々から聞いていたのですが、写真で見ても
そのすごさはぴんとこなかった。
実際みたらすごく感動した。
いやあ、すごかった。
サンクチュアリーセンターで教えてもらったお勧めの場所で寒さに耐えながら待つこと10分。
もう帰ろうかなあ、(10分待っただけでなんて軟弱な)と思ったその時。
私がみた場所は20000~30000羽のマガンが飛び立ちねぐら入りをするとのこと。
次々と頭上を通り過ぎて行くマガンたちで空が高い所と低い所を分ける見えないベールにおおわれた
ような錯覚を覚えました。
ぼけていて伝わるのは鳴き声のすごさぐらいかな。

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by miyagi1305 | 2010-12-22 16:57 | 宮城県北

2010・12・17平筒沼いこいの森

突然であるが、自分の悪口を書いてみよう。
私はすごくあがり症だ。口の回りも悪い。その上、説明能力に欠ける。
というわけで、向いているのか?と大いに不安に感じながらも応募し、なんとか
受講資格を得て今期(13期)の「宮城県森林インストラクター養成講座」を受講中だ。
自然に関してのことは大いに興味があるけど、案外みんなが知っていることも知らな
い、ということも多かった。そんないろいろな知識やインストラクターとしてのノウハウ
を同期のみんなと楽しく学んでいる。

全講座18回のうち、16回目の前回は加瀬沼で水鳥の勉強と観察をした。
(森林学習館に戻ってからはえさ台作りと巣箱作りもね)
野山の小さな野鳥は「なにもしないから」とお願いしてもなかなかゆっくりとは双眼鏡で
覗くこともさせてくれないが、餌付けされている水鳥たちはあたりまえだが友好的だった。
みんななにげない感じです~っと寄ってくる。
餌をあげないのは申し訳ない気分にもなったが、ちゃんと顔をみれたのは
うれしかった。
しかし、目がどこを見ているのかわからない感じで戸惑うが、視線がこっちにないように
思えても全部見えているんだから面白いといえば面白い。

そんなわけで気を良くして今度は個人で平筒沼に出かけてみることにした。
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思っていたよりずっと開けた感じの明るい沼だ。
駐車場があちこち(通っただけでも8か所)にあって立派な建物もいろいろ建っている。
それはそれで気持ちがよいが、もっと自然に触れられる所はないかと探していたら
「遊歩道入口」というのを見つけた。
イヌブナやアカシデの純林がありということで期待しながら進んでみた。
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まずはモミ林をなんとなくおひとりさまのクリスマスって感じだな、なんて思いながら
通り過ぎる。
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どこまで行ってもよい雰囲気が続く。
あっちに標高の高い山並みがあるぞ、と思って行ってもせいぜいH80m。
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こんなに気持ちのよい林が続くのに人っ子一人歩いていない。
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この日は気温が2度か3度位で寒かった。
日陰の雪は消えずにたぬきが面白がって押していったような足型が残っていた。
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沼に戻って回りを歩いてみる。風があるぶん林の中よりだいぶ寒く感じる。
こちらの水鳥たちは近づいてゆくとみんなす~っと岸辺から離れていってしまう。
この前は餌付けされる水鳥たち(代表オオハクチョウやオナガガモなどなど)だったけど
ここにいるマガモは餌付けされないから人間には近寄ってこないのだった。

今年の河北美術展に入選した作品にハスの茎を撮ったものがあり見入ってしまった。
同じ題材を使っても仕上がりの差は大きいが、いろんな幾何学の模様が面白く
私も何枚も撮ってしまった。
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平筒沼のシンボル、浮き橋を渡る。
橋で渡るより水に近いし、少し浮動感もあって水が近く感じられた。
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尾っぽにカールもあるしマガモみたいだけど大きいなあ、と思って後日「ことりはうす」
で野鳥に詳しいNさんに聞いてみたら、「大きいならアヒルかもしれません」
えっ?!アヒルってあの白鳥になり損ねたアヒル?
とびっくりしたけど、あれはシロアヒルなんだろうね。
マガモにそっくりなのはアオクビアヒルというそうだ。
淡黄色のシキアヒルというのもいるようで、こちらはお風呂に浮かべる黄色いラバーダック
のモデルかな。
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マガモにはしっぽを向けられてしまったけど、森歩き(約5キロ)沼歩き(約3キロ)
両方出来て満足な平筒沼だった。

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by miyagi1305 | 2010-12-22 15:44 | 宮城県北

2010.12.10笹野山(660.2m)

東北自然歩道(新・奥の細道)の230コースのうち山形県には45のコースがある。
そのうちの一つ、笹野山を北側の御成山公園側から辿る「斜平の自然と笹野一刀彫を訪ねるみち」
は以前山仲間のSONEさんに肩の故障で歩ける山が限定されていた時に勧めてもらっていたコース
である。
ちなみに斜平(なでら)(山)とは笹野山のことを指すそうであるが、この山の地形を考えると
なるほどの名前である。
山形県の「穏やかな天気」は今の季節とても貴重だ。魔法に掛けられたようにほかにあった
予定をほっぽり出して半衝動的に出かけてしまった。
笹谷と関沢は雪。そのあと晴れたものの米沢南陽道路に乗ると今度は雨。
一喜一憂しながら121号線に入り登山口に近づいてゆく。
御成山公園入口にあった看板。
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ここからは急なジグザグの路面に雪も積もり、車走行が心配になってきたが
雨の中を歩くのもいやなので2.5キロほど先の羽山神社入口の所まで進んだ。
雨が降っていたからのことで、晴れていれば入口か1キロ進んだ展望駐車場に車を
止めて歩きだしてもよかったと思う。そこからは未舗装路で洗車後の車がちょっと
べそをかいてしまった。
どろどろの路面が見えた。どうせどろになったので進んでもよさそうなものだが
この手前に車を停めた。
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振り返って羽山。今季初めての雪道歩きなので車道歩きも楽しい。
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1キロ弱進んで愛宕山(555m)。ここまでは車で入れたようである。
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愛宕神社は夏の火祭りで有名だそうだが、もう冬仕舞いだ。
「鷹山公雨乞之碑」の大きな石碑が物語っていることに思いをはせてみる。
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ここからは山道歩きになった。
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細い尾根を進んで行くので左右両側の展望を得られる所が結構ある。
西側。
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東側。
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道沿いは灌木の所が多かったが、ここはちょっと雰囲気が違った。
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古志田町へ下る道。東斜面は急なので結構たいへんそうだ。
山頂から車道を使って笹野観音のほうに下り、この道を登って周回することも
考えたが、本日は足回りが雪道仕様で舗装路は避けたい。今一気が乗らなくて
結局ピストンになった。
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アンテナがたくさん立つ山頂が見えてきた。
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山頂手前で歩いてきた道を振り返ってみる。
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一昔前に流行ったアスレチック遊具にこんなのがあったっけ。
これはどんな役目をしているのか?気になる。。。
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南西の展望。
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帰り道で愛宕山から笹野山が眺められることに気がついた。
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by miyagi1305 | 2010-12-13 12:22 | 山形県

2010.12.5上山市の大平山(714.4m)

5年ほど前に上山市の西にある虚空蔵山を歩いた時に「大平山」の入口を示す
手書きの小さな看板を見て気になっていた。今年1月上山葉山を歩いた時に
大きく目立つ山体をみて思いを新たにした山である。

まず末広滝の滝不動にお参りする。
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すっかり記憶が曖昧である。
滝から歩きだすような気がして、車もそのすぐそばに止めたが、滝から続く道はなかった。
県道102号線を50m奥に進んだ所にもっとゆったり停められる場所があり、虚空蔵山は
そこからのスタートであった。
見た覚えのない(本当か?)案内板があった。
こんな案内板があるくらいだから道もパワーアップして歩きやすくなったに違い
ない、ととりあえず喜んでスタートした。
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すぐに荒町川を渡って戻るように進む。
以前みた「大平山」の看板は入口にあったような記憶があるが、杉の幼木が育って
いたりして、覚えている景色とちょっと違う。
とりあえず虚空蔵山のほうへ進んでいくと200mほどで右側に道が分岐し、テープが
賑やかについていた。
大平山へ導いてくれる道なのか、それとも伐採作業の目安のテープなのか。
道標がないので不確かだが、大平山の東の尾根にこの山は続いているので進んでみることにした。
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経塚山と石倉山を眺めながらジグザグに高度を上げる。
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402mのピークに近づくと笹藪が現れ始めた。
下にかかると大平山が大きく見えてきた。
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笹藪は断続的に続き、そして段々ひどくなって行った。
一番嫌なパターンである。これくらいならなんとか頑張れる、と耐えて進むうちに
「もうこんな藪道嫌だ~」
と泣きごとを言いたいまですさまじくなった藪にいつの間にか変わっている。
がもう戻るのも大変で嫌。

県道102号線から短縮コースの取れる道とぶつかるように登山口の案内板には
書いてあったが、そういわれればこれがそうか、くらいの心細い笹びっしりの
すでに道とも呼べないようなものであった。
そのうちに歩きやすい道に変わるのかもしれない、という甘い希望は打ち砕かれる
ばかりだ。
もっと藪の薄い所はないものか、と踏み跡を外してみれば、上下左右しっちゃか
めっちゃかでずっと意地の悪い笹たちが待っている。
途中何か所か、踏み跡が消えてしまって不安な所もあった。
地籍調査の頭が青く塗られた木の杭(11-何番と書いてあって山頂の神社で80番)
が続き、木の枝にはピンクのリボンが結んであるので、これを探しながら拾って歩くのが
なんだかんだ思ってもやっぱり一番歩きやすいのであった。
あんまりひどい所は写真を撮る元気もなかった。。。
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ここなんかはずいぶんよいほう。
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山頂まで距離にして250mくらいになってやっと笹藪から解放され雰囲気も良くなってきた。
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山頂まで3キロ2時間。ということはたいへんだった、とは言っても踏み跡が
ある分歩きやすい笹藪だったと言えるかもしれない。
山頂の古峰神社。
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すぐ近く北側に古びて床が一部落ちた展望台があった。
三吉山葉山が目立つ。蔵王スキー場に雪が見えるのはまだ一部だ。
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真ん中に瀧山。
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北側手前の山は伐採が進み迷路みたいな作業道が目立った。
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藪道歩きはもう十分すぎるくらい歩いたので下りは黒森林道経由で上がってくる登山口
のほうへ進み林道で下ることにした。
北西に更に延びる林道を偵察してみたが、やがてこちらも笹藪に変わった。
林道歩きはすごい遠回りになりそうだ。途中から破線の道に入り下ろうと
思ったが、沢へ下る所が荒れていた。
こちらも先が思いやられるかと急がば回り道で、林道に戻りとぼとぼと下る。
最近整地がされたばかりのようで、やわらかい土の上を歩く。
歩くのには足にやさしい道だった。
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3キロ歩いて黒森林道にぶつかる。
ここからは舗装路歩きだ。
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舗装路歩き3キロで虚空蔵山にだいぶ近づいた頃登りに歩いた402mピークから大平山
に延びる尾根が見えてきた。
笹藪じゃなかったらねえ。
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近道にもなるので虚空蔵山によ寄る。
高楯城跡の山で、緩やかな西側にはタコツボと呼ばれる落とし穴や結構深く
掘られた空掘がある。そんな所を進んで山頂に着いた。
虚空蔵さまは記憶力をよくする神様なのだそうで、しっかりお願いしたのは
いうまでもない。
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長い歩きになるとは思わずウエストバッグに飲み物は小さいテルモス一つ。
なのに6時間も掛ってしまってのどからからで車に辿りついた。
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by miyagi1305 | 2010-12-06 14:07 | 山形県