<   2010年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧

大日杉から五段山経由で地蔵山(8月22日)

先月福島県の川入側から三国岳に登った際、三国小屋の管理人さんに川入切合側
の登山道情報を聞いた話を載せた。このコースに『山形の山裏通り』のみいらさんも
興味を持っていることを知り、2人で歩くことになった。
車2台で、大日杉側と川切合側と両方歩く予定であった。
6時に川入切合の登山口になる飯豊トンネルの手前で待ち合わせした。
しかし。。。
民宿惣兵衛前で分岐する大規模林道にちょっと入った所で待つみいら車。
以前はバリケードをずらして進入できた林道がすっかりがっちり施錠されて入れなく
なっていたのだ。
ここから飯豊トンネルまでは6.6キロあるそうなので歩くとなったらたいへんだ。
飯豊トンネルまで車で行ければぐっと時短が出来たのだが林道への期待が肩透かしされる
ことは多い。
あきらめて大日杉からピストンすることになった。

大日杉は2002年に縦走で飯豊本山~大日岳~門内岳~飯豊山荘と
歩いた時に訪れて以来だ。もう8年の月日が流れていた。
6時大日杉を出発する。
もうすでに暑い一日を予感させる日差しが降り注いでいる。
f0003138_1025821.jpg

飯豊連峰の新しい概要図が立っていたが、これには五段山(牛ヶ岩山)コースは載っていない。
(葡萄沢沿いに赤崩山に延びている赤い線が大規模林道。地図に乗っているということは
近い将来通行できるようになる?)
f0003138_10134088.jpg

それもそのはず。
沢に下る入口に「この先の橋は渡れません」の注意板が立っていた。
川幅は広いが、水量が少なければ渡れるのではないかととりあえず下ってみることにした。
橋の板の間隔が広いので間違って踏み外してしまったらたいへんだが、両端のワイヤーに
足を乗っけて渡ることが出来そうなので試してみてなんとか渡れた。
みいらさんは身軽に飛び石伝いで対岸に渡った。
私も戻り足は川を渡るほうが気持ちよさそうと靴を脱いでじゃぶじゃぶ。
(写真は戻りに川を渡り終えてからほっとして取ったもの)
f0003138_1020059.jpg

登山道は2つ目の水場から尾根に上がるのだったそうだが、以前あった標識が取り外されて
いたため、まっすぐ荒れた林道沿いに進んでしまった。
(帰りみいらさんが印の赤テープを木に付けた)

高度を上げても気温もぐんぐん上がってきた。
飯豊本山が見えてきたが、山頂には雲が掛っている。
f0003138_1035226.jpg

太いブナやミズナラも見られる中を進んでいく。
f0003138_10334527.jpg

見るからに暑そうなところも歩く。
f0003138_103721100.jpg

鏡岩と(写真を撮ろうとするとくるりと後ろを向く)みいらさん。
f0003138_11554029.jpg

鏡岩を過ぎると五段山はもうすぐということらしい。
五段山側の入口にも橋が渡れないという注意看板が立っていた。
f0003138_10394279.jpg

歩いてきた道はしばらく整備されていないようで少し荒れていてこんな感じだったけど
f0003138_1041422.jpg

川入切合方面(写真)も牛ヶ岩山方面へもきれいに刈り払いがされていて、登山者が
たくさんいてもおかしくないほどのよい道になった。
f0003138_10425733.jpg

ここからは小さなアップダウンを繰り返して進む。山名プレートが無ければ
山頂とも気付かない山頂を連ねる。
最初は牛ヶ岩山。近くにモウセンゴケの多い地塘がある。
f0003138_10473615.jpg

かわいそうにつかまってしまったね。
f0003138_10483248.jpg

みいらさんは谷地平のほうを本当は歩きたかったのだけど、私の希望を優先して
くれて地蔵山のほうへやってきた。
もう何回も歩いているからここで昼寝してるから一人で行っておいで。
ということで牛ヶ岩山のすぐ隣の五枚山で待ってくれることになった。
才豊の池から五枚山を振り返る。
f0003138_1057020.jpg

ずーっとよい道が続き、御前山を越える。
f0003138_10575677.jpg

地蔵山もどこがピークかはっきりしない山頂の山だ。
ここには山頂標識もないが、地蔵さまがいるところがそうなのだろう。
f0003138_1102868.jpg

1カ月前に歩いた福島県川入からの分岐の所まで繋げて満足し引き返した。
主脈にはガスの掛る展望であった。
f0003138_113373.jpg

ちょっと恐ろしい名前の『血の池』から地蔵山を見上げる。
鉄分を含み赤い色の水をしていたそうだが、今は草原化して、草紅葉の赤になっていた。
f0003138_1152849.jpg

花は少なめだった。
キンコウカやイワショウブが湿った所に少しとツルリンドウがポツポツ。
下はオクモミジハグマ。モミジハグマは西日本に多く、このへんにあるのは
オクモジジハグマらしい。クルリとねじれた花びらは結構かわいいと思う。
f0003138_11125520.jpg


往復13キロ位で地蔵山までは3時間半位。
みいらさんが待つ五枚山からの往復は1時間20分位だった。
みいらさん、ありがとう。

川入切合(きりあわせ)は地図では川入切谷となっている。
切合というのはこのへんでは道が合わさる所という意味らしい。
古くはこの道を使って会津側と米沢側の交流があったそうだ。
しばらく会津側の道は廃道になっていたようだが、刈り払い作業の人たちはこの道を
使っているそうだから整備がされたのだろうとみいらさんに聞いた。
f0003138_1121351.jpg


22日は近くのお寺の夏祭りでもあった。すぐ近くで花火が上がる。
どこぞの花火大会と比べたらとってもささやかだけど、うちから眺められるのがいい。
f0003138_11241335.jpg

[PR]
by miyagi1305 | 2010-08-23 11:47 | 山形県

須川高原温泉から周回コースで栗駒山(8月9日)

暑い日が続いている。
なるべく標高の高い所からあんまり頑張らないで山頂に立てる山がいい。
須川高原温泉からの栗駒山が思い浮かんだ。
このコースなら標高1100mからの登りで、距離もそう長くない。
この春2年ぶりにR342号線が復旧したので、すぐにでも出かけてみたいとは思っていたのであった。

まだ朝早いというのに、コンクリートミキサー車が走っている。
あちこちで復旧作業が続いており、山の斜面が痛々しく崩れている所を次々通る。
90度近くに折れまがってしまった祭るべ大橋、解体作業中の真湯山荘などを見ながら進み
一関ICから40キロ以上走って須川高原温泉に着いた。
涼しい所を求める気持ちはみんな同じか、月曜日というのにずいぶん車が停まっていた。
宿泊客の車もあるだろうが、次次に散策や山歩きに出かけてゆく人たちも多い。
隣の車の人が誰にともなく、やっぱりここは涼しいから歩くのも楽だね、なんていってた
けど、私はこのくらいじゃ結構歩けば暑そうだな、と思っていたところだったので、相槌
も打てずあいまいにもごもご言ってスタートした。
須川高原温泉から歩くのはずいぶん久しぶりだ。
f0003138_9331344.jpg

北側に浮かぶ雲海をみてあの中は涼しいだろうなあ、なんてつい涼しさだけを考えてしまう。
f0003138_9322182.jpg

名残ヶ原越しに栗駒山が大きい。
f0003138_9345534.jpg

今日は須川コースで登って虚空蔵山まで行ってみよう、と実は思っていたのだが、看板をみて
気が変わった。3年ぶり、地震後初の栗駒山はやっぱりまずは栗駒山、だよね。
というわけで自然観察路を進み、たぶん余力があるはずだから帰りに虚空蔵山まで足を延ばす
ことにしよう、なんてね。
f0003138_939583.jpg

モウセンゴケの花はとっても小さい。意識してみないと気付かない。
しかし探してみると、湿原はモウセンゴケだらけだし、花もたくさん咲いている。
湿原では写真に撮れるくらい近くでは咲いていなかったけど、自然観察路を進んでいくと
道のへりにもたくさん咲いていた。
米粒くらいにしか見えないほど小さいがアップで撮れた。
花はこのうえなくかわいいけど、食虫植物である。
葉っぱの粘液で虫を動けなくさせるわけだけど、花粉も昆虫に運んでもらう。
花粉を付けた昆虫が葉っぱで休もうと腰を下ろしたらどうなるのよ?
それに栄養も貰って花粉も運んでもらおうなんて都合良すぎない?とも思うけど
葉っぱでお縄に掛る虫と花粉を運ぶ虫は違うんだろうね。
f0003138_951723.jpg

チョウジギクをみると、いつもメデゥーサが浮かんでくるけど、一つ一つの花はかわいい。
香料のチョウジに頭花が似ているからというけど、チョウジってなんだっけ?とピンとこない。
そうでした、クローブだったのだ。(といってもクローブの形もピンとこない)
クローブもチョウジも「クギ」が名前の由来と聞けばなるほどそうである。
f0003138_9585389.jpg

自然観察路コースははっきり言えば地味なコースだが所々では展望もある。
そんな景色は大事にしたい。
車で通る時に谷の対岸に見た斜面のものと思われる急斜面の崩れが見えた。
2年前の地震のものなんだろうな。
本当にあちこちに爪跡を残したのだ。
f0003138_10314.jpg

栗駒山はまだ遠いなあ。
f0003138_1002876.jpg

まだきれいなノギランが残っていた。
葉っぱがショウジョウバカマと似ている。
ランとは名前がついていてもユリ科の植物だ。名前の似ているネバリノギランと比べると
花の好感度は高いと思う。
ノギってなんだっけ?と調べてみたら穀物の穂先のこととわかった。
f0003138_1082584.jpg

笊森避難小屋の分岐がある産(うぶ)沼。
f0003138_10143051.jpg

過ぎるとすぐに避難小屋の赤い屋根(右はし近く)も見えてきた。
f0003138_1016667.jpg

終盤は栗駒山の大きな山容を目前に歩いて行く。
f0003138_10181889.jpg

左手には東栗駒山がのびやかだ。
f0003138_10194571.jpg

4.5キロほどを2時間20分で山頂に着いた。
宮城県側の中央コースを見おろしながら大きなおにぎりをほおばる。
東栗駒山には段々雲が掛ってきた。
f0003138_10255118.jpg

午後からは雨も予想されるので先に進むことにしよう。
虚空蔵山はどうしよう?御室のお花畑に心が動くが、秋もいいよね。
今日はおとなしく下ることにしよう。
f0003138_1028359.jpg

ウメバチソウの季節だ。
この花は黄色の小さな水玉を付けたような仮雄しべから蜜が出ると見せかけて虫を
おびき寄せて花粉を運んでもらう、というちょっとトリッキーな花だ。
そんなしかけに騙されたか、騙されたふりをしているだけか、の虫2匹。
f0003138_10335675.jpg

登山者と次々とすれ違いながら、低木の間を下り、草原から栗駒山を見上げたりしながら
下って、昭和湖。
奥のほうにあたらしい赤い屋根の小屋が建っていたが、まだ作業中のようだ。
ずっと手前でロープで囲われているので近くには寄れない。
この湖の不思議な色をみただけで満足することにしよう。
f0003138_1039182.jpg

この付近はコタヌキランが一面に生えている。ランとはいうがスゲの仲間である。
この植物は他の植物が生えられない硫化水素が充満しているような場所を好むという。
地獄谷の道沿いはこの植物をみながら下った。
f0003138_10424616.jpg

気持ちのよい道だ。
f0003138_10434788.jpg

ゼッタ沢を渡る。この沢どのアングルで撮ればよかったんだろう?
f0003138_10452466.jpg

名残ヶ原からは西寄りの賽(漢字が違うね)の河原を通って車に戻った。
f0003138_10482854.jpg

今までは須川高原温泉で汗を流していたけど、栗駒山荘もよいと聞いたのでこの日は
山荘のほうに寄ってみた。
広々の浴槽は内湯と露天風呂の2段構え。露天風呂に入っている人たちはのんびり湯に
入ったまま動きがない。私もそっちに降りてみた。
なるほど。これは極楽極楽。
ちょうどガスが降りて来て涼しい空気にぬるめの硫黄泉に(内風呂も硫黄泉というのは同じ
だけど)この景色とくればいつまでだって入っていられるというもの。
私ものんびり。すっかりリラックスしてしまった。

厳美渓『いつくしの郷』の道の駅に寄ってみた。
最近はおいしい地場産品を提供してくれる所が多いけど、ここもよかった。
直径15センチくらいの中が黄色い小玉すいかは270円。ふわっとやさしい感じの食感が
なんとも良く、あまくておいしいスイカだった。
あとはモロヘイヤ、シソ、しそ巻き、ミニトマトのアイコ、ニンニクとオクラを買ったが
どれもおいしかった。
[PR]
by miyagi1305 | 2010-08-12 11:18 | 岩手県

自然観察トレッキングで大黒天からお釜湖畔(8月5日)

宮城蔵王自然観察センター『ことりはうす』の蔵王トレッキングに参加して大黒天から
お釜まで植物を観察しながらゆっくり歩いてきた。
連日33度前後の真夏日であるがこの日も例外ではなかった。
暑さが心配だったけど、時おり掛る雲と時おり感じるさわやかな風で思ったよりも歩きやすい
避暑の蔵王トレッキングになった。
参加は総勢25名。
こんなに賑やかに歩くのはひさしぶりだ。
植物の名前だけでなく由来なんかも説明してもらいながら、みんなフムフム、と感心しながら登って行く。
f0003138_87969.jpg

大黒天のコースにはヨツバヒヨドリが多いので今の時期はアサギマダラに出会える楽しみがある。
この日も早速私たちに負けない数のアサギマダラに出迎えられた。
こんなに大勢で歩いているのに、恐れる様子もなくすぐ近くでひらひらと華麗な舞を見せてくれる。
頼りなくも見える飛び方をするチョウが遠く日本の南の果てのほうまで飛んで行けるなんて驚き
だが、彼らはよい風を捕まえるのがうまいのだそうだ。
f0003138_812778.jpg

ヤマハハコの繊細な感じがよい。生まれながらにしてドライフラワーみたいな花だ。
カサカサした花とは対照的ななめらかな手触りを葉っぱで感じるのもよい。
f0003138_8191212.jpg

マイズルソウの実。これから赤く色付いて行くのかな。
f0003138_822156.jpg

お釜に向かって下るザレて足を取られやすい所は2班に分かれて慎重に下った。
今日のお釜の色はひときわきれいだ。
お釜の直径は330mもあるそうである。
f0003138_8243136.jpg

本当は五色岳までの予定だったけど、靴ずれになった人やもう十分と思う人が多かったし、
雲の様子から雷も心配、ということでお釜でお昼を食べて引き返すことになった。
大勢の人を連れて歩くトレッキングでは正しい判断だと思う。

お釜のすぐそばまで降りたのは最近では3回目である。
2回とも濁った色をみていたが、今回のお釜は澄んだ透明感があった。
グラデーションもあって名前通りの五色沼だった。
ちなみに五色岳は五色沼の上にあるからかと思っていたら、山の断層の色が違うからなんだと
今回の説明で初めて知った次第であった。
f0003138_8342720.jpg

お釜に流れ込む川をみんなで見に行ってから引き返した。

終わりがけで変色しているものもあったがトンボソウがたくさん見られた。
トンボの形をしているからだそうだが、その形を探すのは結構難しい。
f0003138_841246.jpg

トンボソウのあとはトンボである。
帰り足の刈田岳にはどこからともなくトンボ(アキアカネかな)の大群が押し寄せ、
忙しそうに飛び回っていた。そんな季節である。
f0003138_8441490.jpg

時期が終わったころに今年初めてで見るコマクサ。
f0003138_8451894.jpg

ヒメアカバナが咲いているのを教えてもらった。
湿った所に咲いているアカバナやイワアカバナには馴染みがあったので、こんな所でアカバナの
仲間を見るのは以外だった。
ヒメアカバナは亜高山帯の岩場に咲くのだそうだ。
f0003138_8474556.jpg

今回もいろんなことが勉強できた自然観察会だった。
[PR]
by miyagi1305 | 2010-08-08 09:10 | 蔵王~面白山

経塚山で出会った花

この項に載せるもの以外にもミズヒキ、クルマユリ、オヤマボクチ、シロバナ&キバナニガナ、エゾシオガマ、イワオトギリなどなどいろんな花が咲いていましたが、間違っていたら笑って許して、でなにか一言書きたいものを選んで載せてみます。

大ぶりでそれでなくても目立つシシウドですが、この花人知れずで雄花から雌花に変化するのだそうです。そうして一つの花序から次の花序へと開花しては雄花から雌花へと変化して1カ月間も咲き続けるのだそうで、道理でなんだかいつも咲いてるなあ、と思ったわけなのでした。
f0003138_8263460.jpg

ミヤマホツツジとホツツジの違いは雌しべがくるりと丸くなるのがミヤマホツツジでまっすぐなのがホツツジなのだそうです。
とするとこれはミヤマホツツジですね。この花今一人気がありませんが、アップでみると結構かわいい。
f0003138_8462564.jpg

最初イオウゴケかと思いましたが、イオウゴケは名前の通り硫黄臭がするような場所に生えているのに対して、これはお坪の庭にあったものなのでコアカミゴケでしょうか。
頭の赤いのが子器だそうです。(って子器ってなに?ほどの知識しかありませんが)
f0003138_85525100.jpg

クガイソウの名前の由来は輪状の葉が9段(階)くらいになって付くからだとか。
ブラシ状の花からはどんな昆虫でも蜜を取ることができるので虫には人気の高い花だそうです。
f0003138_8572815.jpg

花が巴に咲くトモエシオガマ。
f0003138_962589.jpg

ミヤマカラマツとカラマツソウを見分ける葉っぱは、カラマツソウのものは赤ちゃんのミトンみたい、ということは下のものはカラマツソウですね。
f0003138_9135085.jpg

トウゲブキとマルバダケブキの区別も難しいです。だいたい標高が高いところにあればトウゲブキだろうと決めつけていますが、トウゲブキには花頭の付く柄が枝分かれするところに小さな苞があるのだそうです。写真をアップにしてみてみましたが、そういわれればあるかな、位の本当に小さな苞ですね。
f0003138_9151244.jpg

コイチョウランだと思いますが、よくみつけたぞ私、と自分を褒めてあげたい位目立たなく咲いていました。
f0003138_9252692.jpg

イワガラミとツルアジサイの葉っぱはよく似ていて、紛らわしいです。鋸歯が大きくて不揃いなものがイワガラミで細かくてそろっているのがツルアジサイと本には書いてありますが、実際は紛らわしいものも多いように思います。花がさいてやっと区別が付きます。
下のものは飾り花が4枚なのでツルアジサイですね。
f0003138_930267.jpg

先急ぐって感じのナナカマドの紅葉。ナナカマドはいち早く紅葉し始めますが、それにしてもこれは早い。木が少し弱っているのかな。
f0003138_9383550.jpg


続いてはグロテスク編です。
山で見かける巨大ナメクジの末路が謎でしたが、やっとわかった気がしました。
先日薄いセロファンみたいだけど、触るとほろほろと崩れる煮詰めた砂糖が固まったような透明な膜状のものを見てなんだろう?と疑問に思っていました。
そしたらこれ↓行きは半分は透明な膜で半分はナメクジの残骸でしたが、帰りはすっかり、きらきら光る透明な膜だけに変わっていました。うらやましいぞ、ナメクジ、と思いました。
f0003138_9355196.jpg


先日きのこの勉強をちょっとだけですがしたので果敢に同定に挑戦してみようと思います。
1本取って割ってみたら思った通り白い乳液が出てきました。
チチタケでしょう。
f0003138_942079.jpg

白くてロート状で半分土に埋まるように生えていてシロハツかツチカブリのようですが、これも割ってみたら白い乳液が出たのでたぶんツチカブリのほうでしょう。
f0003138_946138.jpg

これはなんとなく食べられそうな予感がしましたが、帰りは見ずにすぎてしまったようです。
f0003138_9482793.jpg

[PR]
by miyagi1305 | 2010-08-02 10:00 | 山エトセトラ

夏油三山の経塚山(7月31日)

牛形山、金ヶ崎駒ヶ岳とともに夏油三山に数えられる経塚山(1372.6m)である。
経典が埋まるという伝説の山であるが、山頂には経堂と書いてある小さな石祠があった。

河北新報に連載中の小説『さそうー義経になった男』(平谷美樹さん)を毎日楽しみにしていて、これだけでも河北新報を購読していてよかった、と思えるほど引き込まれている。
義経伝説及び平泉藤原氏のあっけない滅亡の謎に迫った、ディテールとストーリー性に優れた小説であるが、藤原氏の滅亡は奥州の民を戦争の疲弊から守るために藤原氏が自ら選んだ道で、滅んだあとに民の生活を守るための財宝を至る所に埋めた、と推理して書いている。
そんなお宝山の一つがこの経塚山になっている。
歴史に思いをはせながら登った経塚山であった。

それにしても今年の夏は暑すぎる。
こう暑くては山歩きも場合と場所によっては命がけである。
カンカン照りよりは曇りの日のほうが歩きやすくていいかも、なんて思っていたら、休みを取っていた土曜日は偶然そんな日になった。
プラスの暑さ対策で早い時間のスタートを目指し、朝2時過ぎ起きで、3時過ぎに家を出た。
ETC1000円割引で目いっぱい高速を使えば2時間ちょっとで夏油温泉に着くはずと見込み、だいたいその通りになったが、なんだかんだしているうちに歩き出しの時間は6時を過ぎてしまった。
結構涼しいか、と思ったが歩きだすとやっぱり暑い。
誰も見ていないのをよいことに、ズボンを膝までまくりあげて歩く。
刺す虫があんまりいないので助かった。
登山道から林道登山道からまた林道、で2本目の林道は2キロ位を歩く。以前はこの林道を車で奥のほうまで走れたらしいが、今はそんなことは思いもおよばないほどの状況になっていて、途中日当たりの良い所は腰までの雑草にふさがれているところもあった。
f0003138_1053263.jpg

トラス橋の掛る夏油川本流のちょっと手前の枝沢で道が崩落していて林道は寸断されている。
ここで沢を渡り、道路の法面を登って林道に戻る。
f0003138_10533551.jpg

そこからわずかで林道終点。左手に下っていくと下に朱色に塗られたトラス橋が見えてきた。
f0003138_10545257.jpg

渡ってすぐに岩場である。足がかりとロープがあるので大丈夫だが、この岩、濡れていると滑りやすいので注意が必要だった。
f0003138_10575049.jpg

ここからはジグザグや直の急坂が400m位続き、続いて緩やかな道になった。
色白美人のブナ。
f0003138_1105474.jpg

幹ぶりのよいミズナラ。
f0003138_114386.jpg

何百年と経っているようなすらりと伸びたヒメコマツも多くみられたけど、これは写真に撮るのは難しい。
木道があったりなかったりのぬかるんだ所を進むようになると水場である。
湧水口は見えずに取水口は沢状になっている。多めに持ってきたので補給はしないで先に進んだ。

足元に冷気を感じるようになるとお坪の庭である。
ここは『お坪の庭』→『お坪の松』と標識が変わった、とガイドブックにあったが、また『お坪の庭』に戻ったようである。
ハクサンシャクナゲが咲いていた。
f0003138_1114332.jpg

涼しいせいか、ミツバオウレンがまだ咲いていてゴゼンタチバナが道の両側を占めていた。
ごーろ状の道を横枝に注意して身をかがめながら登っていく。本当に背が高くてよいなんてことはあんまりない。
ミズギクとコバギボウシが咲く小さな湿原を過ぎ、長い木道で笹原を抜けると草原の中の急斜面に続く道が開けて見えてきた。
f0003138_11201821.jpg

草原の道からは振り返れば端正な駒ヶ岳が目立って見えた。
f0003138_1122821.jpg

下に見える沼がちょっと神秘的に見えた。八郎沼だろうか。
f0003138_11244272.jpg

「経塚山まで500m」「経塚山まで200」と現れてくるあたりはお花畑の中を歩く。
イワテトウキやトウゲブキ、オオバギボウシにコバギボウシ、ハクサンフウロにミヤマアキノキリンソウ、ハクサンシャジンが咲き競う中を進んでいく。
f0003138_1130586.jpg

この岩、まつ毛の長いメスのゴリラに見えてしょうがない。
f0003138_11324361.jpg

シャリバテ寸前だけど、残りの距離を目安にガンバって歩いたがなかなかつかない。
300mほど距離の短い標識だったようだ。
草が被っているので歩き難くて余計長く感じたが、いよいよ山頂が近づいてきた。
f0003138_11371427.jpg

山頂も花がいっぱい。ミネウスユキソウがたくさん見られた。
f0003138_11394111.jpg

曇りで展望も良かったらいうことなしだけど、残念ながらガスが掛って山頂からの展望はなかった。
風が強くて、寒いくらい。少し下れば蒸し暑いというのに、山の天気はこんなに違う。
この日は曇りで風もあったが、それでもずいぶん汗をかいた。
この猛暑でお天気ではかなり辛かったと思うので、曇りの日でよかったと思いながら山を降りた。
土曜日だけどすれちがったのは単独2人と女性2人連れのみ。静かな経塚山であった。
2キロの林道歩きは半分登りで半分下りである。
行きは下るなんてもったいない、と思いながら進み、帰りは林道のちょっとした上りが堪えた。
夏油温泉そばにある、日本一の石灰華ドームという『天狗の岩』までは登山道から350mの距離だけど、そこまで行く元気も残っていなくて、今回もパスすることになった。
温泉に直接下る道を降りてみたら薬師神社があった。
880年前(昭和50年時で850年と書いてあったので)夏油温泉は開発されたと書いてある。
金色堂が建てられた時代に近い。
神社脇の大杉はその時に植えられたものとのこと。
写真ではその大きさが伝わらなくて残念。
f0003138_1236184.jpg

入りやすい国民宿舎『夏油山荘』(白猿橋を渡った駒ヶ岳登山口に一番近い宿)で今回も汗を流した(500円)そして今回も貸切状態であった。

片道7.3キロ。累計標高は1000m位。
登りも下りも約4時間掛った。
f0003138_1237294.jpg

[PR]
by miyagi1305 | 2010-08-01 12:12 | 岩手県