聖山平から屏風岳周回(8月31日)

すみかわスノーパークの中を通る観光道路は樹氷観察の雪上車に乗って通る人の
ほうが断然多いに違いない。
その途中にある聖山平登山口から南蔵王に登る人は休日でもあまりいない。
なにしろ暗いアオモリトドマツの中をしばらく歩かなければならない地味で少し心細いコースなのだ。
しかし今年の夏のこの暑さだ。
標高1300m以上から登れて針葉樹の木陰の中の道とくれば、案外穴場かもとも思え出かけてみた。
めずらしく車が一台停まっている。
去年の秋にコースの整備がされたと聞いていたが、教えてくれた人も詳しくはわからない
ようなので、どんなふうになったのか、様子を見に来たというのもあった。
歩きだしてすぐのところなども短い急斜面に鉄梯子が設置されたりして歩きやすくなっていたが、一番大きな整備は澄川を渡る所だった。
下の写真で左に進む旧ルートは斜面を細い足場の悪い道で巻いて下ったが、新ルートでは
もっと上流で渡るように道が付け替えられていた。
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あとでGPSのログを見てみたら崖標示の所を下ったようだけど、丸太の階段で
歩きやすく道が付けられていたので、旧道よりは安全に歩けるようになっていた。
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中州があって川が二手に分かれているため旧道よりは川幅が狭く感じる上流で澄川を渡った。
釣りをしている人たちがいた。登山口の車はこの人たちだったようだ。
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右岸の斜面を登り尾根に取りついてロープの張ってある旧道と合わさった。
ほどなく展望台である。
ここからの澄川の眺めは紅葉の時期にはすばらしいだろうなあと思いながらも
なかなか時期が合わない。
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今の時期の花たちは地味なものが多い。
オヤリハグマとはよく言ったものだ。3つに分かれた葉っぱは槍の穂先を容易に
連想できる。ハグマというのは「白熊」でハグマだけど、もちろん北極圏にすむ
シロクマ君のことではない。唐から渡来した、ヤクの尾で出来たポンポン(チア
リーダーが持ってるようなやつ)のことなのだそうだ。旗に付けて飾りにしたそうだ。
ハグマの仲間にはそんな感じでふさふさしたのもあるけど、オヤリハグマはぐっと控えめだ。
でもカールした感じがとってもいいね。
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地味といえばカニコウモリの花も負けてはいない。
気付かないふりをして通り過ぎてしまいそうな花だけど、アップでみるとこの花もカールの様子がとってもかわいい。
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タマゴタケはおいしいらしい。帰りにいただいちゃおうかな、なんて思ってたんだけど。。。
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前方に見えていた後烏帽子岳がぐっと近くなって見えてきたころ雲が湧いてきた。
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地味なコースを地味な花々を見ながら進んで、ダケカンバが印象的なろうずめ平。
ここからは見上げる急斜面を登って行く。
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クロバナヒキオコシって花の図鑑には日本海側って書いてあるけど、これは
どうみてもクロバナヒキオコシに見える。
ヒキオコシは胃腸の薬だ。転げまわるくらいお腹の痛い人に煎じて飲ませたらすぐに
立ち上がれるくらい元気になったところからきているそうだ。
しまった~。葉っぱが苦いかかじってみればよかった、とはいつもあとで思うこと。
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登り切って低いアオモリトドマツの間をしばらく進むと小湿原があって刈田岳までの眺めがいい。
(と書きながら刈田岳は映っていなくて写真は杉ヶ峰)
立ち枯れたアオモリトドマツが多いのが気になるところだ。
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雲行きがあやしいようにも思えたけどせっかくここまできたのだからと屏風岳まで
足を延ばすことにした。
山頂は暑くなく寒くなくちょうどよい気温でうれしいなあ、なんて思っていられたのは
ほんのつかの間だった。
サンドイッチを一枚食べ終えないうちに
ぽつぽつ。ときて
パラパラ。ときて
ざーーー
とあっという間もなく土砂降りになった。
ナナカマドの下に入って急いでカッパを着た。
中途半端な雨の時はカッパを着て濡れるか、汗でぬれるか、なんて迷っているうちに
結構濡れることがあって、それはそれで困るけど、こんなに急にざーっと来られる
のも、慌てふためいてとっても困るのだった。
登山道はすぐに泥の川に変わった。
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来た道は急斜面は掘のような登山道だった。滝のように流れる雨水の中下ることに
なったら大変だ。
澄川の渡渉も心配である。
遠回りして、南蔵王縦走路からエコーライン~観光道路経由で帰ることにした。
登りは5キロだったが、帰りはエコーラインまでも4.5キロあるので、距離は倍
位になりそうだが、こちらのほうが安全だ。(雷はちょっと心配だけど)
こんな天気の日はみんなもう引き返して誰とも合わないだろうと思っていたが
単独者3人と夫婦連れ1組とすれ違った。
こんな土砂降りの中みんなすごいなあ、と思ったけど、雲は南のほうから北のほうに
移動している。もしかすると、私が一番ひどい雨降りの中を歩いているのであって
反対から来る人たちはそれほどの雨にはあっていないのかもしれない。
中にはカッパを着てなくてずぶぬれの人や傘差しで登ってきた人もいるのでそうに違いない。

なぜか屏風にくると雨が降る。
2年前の7月に屏風に来た時も雨にやられた。
それとも、「こんなに暑かったら山歩きは雲りのほうがいいのになあ、なんて思い過ぎてお天気の
神様に見放されてしまったのか?

2年前の屏風の雨で携帯をダメにしたので、今回は注意したつもりだったけど、やっぱりおかしく
なってしまった。どこでも圏外になってしまう。
デジカメとGPSはセーフ。
一番弱いのはやっぱり携帯のようだ。
防水のじゃないといざという時つかいものにならないのかも、とは思うけど買い替える
のもたいへんだ。
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by miyagi1305 | 2010-09-02 13:01 | 蔵王~面白山
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