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飯豊・三国岳(7月20日)

飯豊本山のメインコースである川入からはまだ歩いたことがなかった。
飯豊連峰は宮城からアクセスする場合は山形県側からのほうが便利なのでどうしてもそちらから歩いてしまう。
前回の飯豊は2年前の梶川尾根~北股岳~丸森尾根であったが、この時も猛暑のさなかであった。
心がはやりすぎて最初から早めペースで登ったらあとあとバテて、とんでもない辛い思いをしての登りになった。

連休明けは好天に恵まれそうだが、またまた暑さに苦しめられそうであった。
今回は日帰りで荷物を軽くして川入から行ける所まで行く作戦を取ってみることにした。
川入というか、小白布川沿いに進む大規模林道が利用出来たらこれで時短を狙いたい所であったが
世の中そんなに甘くはなかった。入口にはバリケードがしてあって車の進入はできなかった。
(あとで聞いたところによると、民宿に泊まるとそちらの登山口まで送ってくれるサービスがあったようだ)
これはまずは長坂で上りなさい、という神の思し召しであろうとすんなり受け入れることにした。

川入の民宿を抜け1.7キロ走って川入キャンプ場。こんなに立派だったか、とびっくりするほど広々していた。
本山のメインコースなのだから当然といえば当然かもしれない。
三連休にはどれほどの車が停まっていたのか、連休明けの本日は20台位の車が停まっている。
中には大阪など遠方の車も停まっていたが、遠くから来る登山者は公共交通機関を利用して縦走をし天狗平と結ぶ人たちも多い。
南のほうから来る人たちにとってはここはとても便利な登山口なのであった。

さて登山者名簿に記載して歩きだそうとカメラを取り出しスイッチを入れたが、入らない。
確かに充電はしておいた。でもその時いつもより早い時間でランプが消えてあれっ?と思ったのだが、別に気にも止めないでいた。
どうやら過放電してしまったみたいだ。
バッテリーが弱り気味というのは感じていたのでそんなことも関係していたか。
予備のカメラを取り出してみたが、こちらもしばらく使わないうちにバッテリーは切れていた。
ということで今日はカメラが使えないということになってしまった。

車両通行止めの林道を10分ほど進み御沢。
ここにはとても大きくてきれいな天然杉が4本と栃が2本あってなにか特別な場所、という雰囲気を醸し出していた。
ここから登りに掛った。
下十五里中十五里上十五里とはよく言ったものだ。
それだけ長く感じる坂ということなのだろうが実際は500mそこそこの間隔だ。
横峰小屋跡の分岐で迷っているグループがいた。私がちょうど登って行ったのでほっとしたようだ。
東側への分岐を取れば最初狙っていた大規模林道と繋ぐ道だ。

地蔵山下の巻き道沿いにある峰秀水は冷たくておいしい水だ。
今日はハイドレーションシステム利用であるが生ぬるいので詰め替えして1・5L位入れた。
暑い日にはこまめに水分補給が出来るハイドレーションはやっぱり便利だ。
ここでこれから天狗平に3泊4日で縦走するという夫婦連れが休んでおり、向こうからは
縦走してきたらしいグループがやってきたりと賑やかな水場になった。

笹平あたりからはこれから目指す所が見えてきた。
飯豊・三国岳(7月20日)_f0003138_7104534.jpg


地蔵山との鞍部を超えると頭上に太陽が照りつける岩岩の登りとなった。
去年はここで不運な事故が続いたので心配であったが、なんとか大丈夫そうだ。
剣ヶ峰の登り。
飯豊・三国岳(7月20日)_f0003138_77528.jpg


三国岳までは4時間ほどで着いた。
ここから種蒔山分かれまではまだ歩いていないので歩きたいところだが、2時間近くかかるとなればやはり今日は無理だ。
また今度五段山からの周回に残しておくことにしよう。
三国小屋管理人の大関さん『会津名山案内』としばらく話をして大日杉から五段山に登るコース状況や川入切合や谷地平のことなど色々教えてもらった。

ミヤマクルマバナはどこにでもありそうな感じであるが、東北では飯豊では見かけるけど
ほかの所では見た記憶がない。
2年前の門内小屋でもたくさん咲いているこの花と出会った。
飯豊・三国岳(7月20日)_f0003138_862194.jpg

センジュガンンピも以前弥平四郎登山口から巻岩山を周回した時に疣岩山で見た花だ。
飯豊・三国岳(7月20日)_f0003138_8153917.jpg

残雪でまだら模様の大日岳方面は稜線上は雲が掛って見えなかった。
また今度だね。
下りも暑かった。登りよりも長く感じた長坂であった。
往復12キロ。

いいでの湯で汗を流した。2つにわかれた浴槽の内風呂と露天風呂の気持ちのよい温泉だった。
たくさん入ったキュウリとナスをそれぞれ100円で買って帰った。

川入キャンプ場までは行きは会津坂下まで高速利用で190キロ。
帰りは米沢経由で無料化実験の米沢南陽自動車道路と東北中央道を使って180キロ。
時間的にもあまり変わらなかった。
19日に仕事が終わってから1000円ETCを使ったが、そうでなければ山形経由のほうが
経済的(山形北~笹谷分だけ有料の通勤割引で350円)でもあり、良いようだ。
東北中央道は関山トンネル経由で仙台、の場合は使うほうがよいかもしれないが、笹谷トンネル
経由の場合は10キロ以上の遠周りになるので13号線のほうがよかった気がした。

それにしても私の携帯の画像はひどい。
新しいカメラのことを山を歩きながら色々考えてみたが、今のカメラはまだ2年だ。
もう少し使うことにしてバッテリーをネット注文した。
by miyagi1305 | 2010-07-22 08:50 | 福島県
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