タケノコ採りと順序が逆になってしまったが、台倉高山と帝釈山を歩いた翌日
大戸岳に寄っていた。
この山は秋に取り上げられることが多い。
やっぱり秋が良いんだろうが、そう思って何年取っておいてもなかなか機会が
ないし、今回のもう一座には都合がよいので歩いてみることにした。
会津盆地の南の扉に見立てて付けられた名前だけあって、堂々とした立派な山容の山である。
R121号線を北上して芦ノ牧温泉のちょっと手前から東に4キロほど入ると
闇川(くらかわ)地区の神社前に登山者用の駐車場がもうけてあった。
そこから100m位進んで右手の林道に入る。
入口には鍵付きワイヤープラスで車は入れないようになっていた。
沢沿いの道を1キロほど歩いて登山口だ。
すぐに大きな堰堤があり、お地蔵さまを見て尾根に取りつく。
樹林帯の中の気持ちの良い道が続く。
ブナが出てきて、アスナロが優勢になってくると「水場まで300m」の標示が
あって、巻き道に入る。(振り返って)
中ツ手清水は前々日の雨もあってか十分な水量があった。(振り返って)
巻き道はアップダウンを繰り返し、なかなか高度があがらない。
焦れて来たころにやっと急坂の上りになった。
稜線に出て、すぐにロープの付いた急斜面の岩場が目に入ってきた。
写真ではわかりにくいと思うが、北側(右側)はすっぽり切れ落ちている。
このすれすれを通るのはかなり怖かったと思うが、そんな怖がり屋さんのために
南側の木が切られていたのはラッキーであった。
そのあと急斜面のアップダウンを2回繰り返した。
それで又三郎か、と思ったが、ガイドブックをよく読んでみると
風の三郎(または又三郎)というのは風の神様の名前だそうである。
石の祠から来た道を振り返る。あの山の尾根を登り斜面を巻いて来た。
二俣山が美しい。
山頂からは樹木が邪魔をしてあまり展望は得られなかった。
芦ノ牧温泉南駅に下る桑原コースは危険のため通行止めと注意書きがある。
一人では周回も難しいコースではあるがあきらめがつくというものであった。
アカモノの季節になっていた。
オオバスノキ。
(私には)ちょっとめずらしいベニバナツクバネウツギ。